薄幕ヒーター(ABILヒーター)
1.驚異的な省エネ・シンプル高信頼性・瞬時応答性・制御が容易
従来の発熱方法と違い瞬時に発熱するので効率よく、かつ省エネで環境にも優しいのが、ABILヒーターです。
使用場所は普段の生活から農業、食品加工、家電製品など様々な場所で活躍します。
これからますます使用範囲が広がると予想されるABILヒーターは次世代商品と呼べるでしょう。
(資料は電源ONにて約2秒後に数百度の温度上昇したユニットの事例です。)
特に広範囲で活用が予想される”シリコンヒーター”はフレキシブルで扱い易い商品です。
ABIL発熱体の特徴
①.電圧に比例した温度制御可能(コントロールがシンプル)
ヒータ―線の長さに反比例した温度特性(同じ電圧で距離を長くすれば温度は低くなります。)
②.大幅な節電
従来の発熱素材と比較し、40%~60%の節電効果があります。
素材比較だけでも大きな差がありますが、製品によっては60%以上の節約になる場合もあります。
生ステンレス(青色:生材)との比較 縦軸:電力W 横軸:温度℃
ABIL発熱体は、500度の発熱に400W弱電力がかかりますが、生のステンレスヒーターですと600W弱電力がかかります。さらに550Wで600度に達するABIRヒーターに対し生のステンレスヒーターは、1000W位必要になります。
2.遠赤外線放射
遠赤外線によって対象物を直接温めることが可能。
遠赤外線が他の熱源と比較し大量に出るステンレス素材を使用しています。ステンレスの出す遠赤外線波長は、4~10ミクロン。
生物の育成光線波長が、8~15ミクロンといわれていますから、理想に近い遠赤が出ていると考えられます。
遠赤外線は、有機物に吸収されます。(無機物には吸収されにくい光線です。)有機物と水が吸収する波長は、3~12ミクロン。
従いABILヒーターは、人や植物などを効率よく直接放射熱で温めるということができます。
遠赤外線は、ジュールの法則から外れる熱ですからABILヒーターは、一般熱源より効率よく熱を与えることが可能です。
遠赤が植物や人間を直接温めるので室温を温める必要が少なく、植物の生育増進、室温の低いエコハウスなども可能になりました。
3.発熱体の昇温、冷却が瞬間的
昇温は発熱体の長さ100mでも1秒。冷却も数秒。750度まで達する時間が1秒以下で、シーズヒーター等に比べ効率よく熱源としての使用が可能です。
交流・直流のどちらでも対応し、電圧に比例した温度上昇が即時に得られますので
シーズヒーターのようにサーモスタットによるON/OFF時のドリフトでの温度ムラがなくなり、制御がシンプルになり非常に使い易いヒーターになります。
4.温度ムラがない
発熱体のどの位置であっても温度が一定。
ABILヒーターはどの部分でも同じ温度の発熱をします。一部が高熱になることもありません。さらに発熱体の一部の熱が奪われても他の部分の発熱は変化しません。
熱のキャッチボールが上手な素材です。
5.温度調整が安定
印加電圧、ヒーターの長さ、ヒーターの幅またヒーターの厚みで温度が変わりますのでそれぞれのニーズに合った仕様で使えます。
最終的な細かい温度コントロールは電圧制御となります。決定する温度は、30度から750度まで±2~3秒で可能です。
6.交流、直流どちらも使用可能
電力量が同じであれば、発熱量も同じである。
交流でも直流でも電圧が同じであれば同じ温度を発熱します。従い、バッテリーの使用、太陽光発電、風力発電、水力発電などと一般電力との共用が可能です。
使用用途
農業分野(シリコンヒーター利用)
耐候性・防水性が有り地中埋設や水槽内浸漬など様々な使用方法に簡単に適応します
シリコンコーティングしたヒーターを利用して耐候性及び耐水性向上し、
ダイレクトに地中に埋め込んだり、菊の育苗用パレットの下部からの加温
(地中温度を15℃前後)による発育促進等の実績もあります。
特に苗床の加温にはこのシリコンヒーターが有効になります。
水耕栽培用水槽の加温や大型パイプ内の水の加温等防水性が有り簡単に施工できます。更には冬場には枯れる高麗芝の100㎜下から加温し芝生の緑化実験にも成功しました。これらの実証により植物の根にある程度の加温を施すことによる発育促進が見受けられ省エネにも貢献できると確信しております。
養鶏のヒナ温度管理用には安全性も含み25℃~30℃での保温にも有効です。
更には冬場の水道管に巻き付ければ簡単に凍結防止が可能にもなります。
シリコンヒーターは耐候性も有り取扱い易く様々な用途に使用できる物です。
基本的に電圧が一定であればシリコンヒータの長さに反比例した温度特性
例えば15mでAC100Vであれば間接的に15℃前後のコントロールに有効です。13mだと体温35℃前後のコントロールとなります。
(逆に電圧コントロールにて昇温も比例制御できます)
従来方式の重油式加温装置のランニングコスト低減・省エネ効果が非常に大きく、信頼性も高く、フレキシビリテイな商品です。
レジャー向け応用
パイプヒーターなどでプール・温泉の温度制御や上記のシリコンヒータでゴルフ場の冬場グリーン管理他。
食品加工脱・IH
遠赤外線応用、無煙魚・肉焼き、トースター、発酵食品へ応用。
瞬間高温の特長を活かしおいしい調理も可能です。
※更には殺菌効果もあります
産業用
従来の面状型ヒーター、シーズ・パイプヒーター、スポットヒーター類、金型(樹脂・ゴム用など)ヒーターなどへの応用で生産性が大幅に向上します。特徴は末端の温度管理用にうまく使えば品質向上(不良品ロス低減)に繋がります。
※省エネ効果も大きいです
養鶏用ヒナの保温や養豚場の子豚保温など家畜保温システム用
車載用
シートヒーターの高応答性など加熱技術応用、更なる低燃費(冬場の燃費向上)技術応用など。
ガソリン車から電動車への移行で急速に需要が伸びているバッテリーの寿命延長⇒結果燃費向上
例えばバッテリーの下にシリコンヒータを敷く等で簡単に加温出来ます。
その他
急加熱ニーズ用、医療機器(手術用ヒーター)応用など。また180℃以下の加温にはシリコンヒータが有効であり、取扱いやすさや安全性にも優れた商品で応用範囲は様々です。